サーチファンドとは、中小企業を個人がM&Aする一種のバイアウト投資活動です。
投資ファンドは、一般的に多額の投資資金を初めに集めてから投資する会社を見つけます。
一方、サーチファンドは、投資する会社を先に見つけるサーチ活動を行って、魅力がある会社があれば買収するための資金出資を投資家に提案します。
しかし、費用も時間もサーチ活動にはかかるため、「間違いなくいい投資先を2年間で見つけるため、活動するための資金のみを援助してください」などと、サーチする時に少額の資金を投資家から援助してもらって活動を始めます。
このような仕組みによって、サーチャーといわれる経営候補者は多額の投資資金が初めになくてもM&Aに挑戦でき、少額の資金援助で投資家は魅力がある会社を見つけることができます。
なお、日本でサーチファンドが着目されている理由としては、次のようなものが挙げられます
- サラリーマンでも比較的多くの人がお金を持っている
- 人生100年時代である
- 事業承継の問題がある
一方、サーチファンドが日本で普及しにくい理由としては、次のようなものが挙げられます。
- 投資する会社のサーチ活動の費用を負担してくれる投資家がいない
- 基本的に認知度が高くない