PMIはPost Merger Integrationの略であり、M&Aが成り立った後の統合プロセスです。
早期にM&Aの成果を獲得するためには、M&Aの買い手側と売り手側の会社の戦略体制、管理体制、販売体制、情報システム、社員の意識などが有機的に機能する必要があります。
M&Aを検討する時に考えたシナジー効果を発揮するために、目標期限を設定して、この目標期限を実現するために進捗を管理することがPMIになります。
シナジー効果とは、違ったビジネスを統合した時に生まれるビジネスの新しい価値で、相乗効果ともいいます。
例えば、 AIビジネスの会社を車メーカーがM&Aすると、AIビジネスのノウハウを自社に取り込んで商品の価値をアップすることができます。
一方、AIビジネスの会社では車メーカーのノウハウを取り込むことによって、よりレベルの高いAIが開発できるでしょう。ほとんどの会社は、シナジー効果を狙ってM&Aを行います。
そのため、PMIはM&Aが成功するかどうかの大切なプロセスで、PMIを疎かにしてしまうとM&Aは成功しません。
また、中小企業のM&Aでは、PMIは必要ないと思っている経営者が多くいるようです。自社が買収されると経営者は辞めるため、PMIの必要性が分からないのも仕方ないでしょう。しかし、PMIは中小企業のM&Aに非常に大切なプロセスです。