IMとは、Information Memorandum(インフォメーション・メモランダム)を略したもので、売り手側の社名 、本店の所在地、事業内容、主な営業地域、従業員についての情報、売却条件、財務内容などを書いた会社の概要書です。

買い手側の会社に、M&Aアドバイザーなどを通じてIMが開示されます。

IMは、図表や文字を書いた数十ページに及ぶもので、「案件概要書」あるいは「IP(インフォメーション・パッケージ)」ともいわれています。

IMは、売り手側と買い手側の両社 が、M&Aに対してより具体的に戦略上の目的などがイメージできるために必要です。

また、IMを使うと売り手側は、 売却価格がどの程度になるかがより適正に掴めること、従業員の雇用の確保、自社の事業の継続性 がはっきりしてきます。

なお、買い手側の会社にとっても、シナジー効果がM&Aによって発現でき、キャッシュフローなどで企業価値の将来的な増加がある程度掴めるようになります。

特に、売り手側にとっては、IMの中に書いた自社の事業内容や財務内容を積極的に売り込む機会になるため非常に重要でしょう。

おすすめの記事